エッジブレンディング

エッジブレンディングはResolume Arena でのみ利用できます!

エッジブレンディングとは、2つ以上のオーバーラップするプロジェクターのアウトプットを縫い合わせ、1つのシームレスなスクリーンを作り出すという魔術です。

Resolumeでは、プロジェクターのオーバーラップしている部分を徐々にフェイドアウトして、これを実行するのを補助します。

インプットのオーバーラップ

エッジブレンディングが効果を発揮するためには、スライスでも、コンポジションのエリアと同じ一部分をカバーする必要があります。このオーバーラップは、お使いのサーフィスのプロジェクターの物理的なオーバーラップに似せる必要があります。言い方を変えれば、物質的世界の物理的なプロジェクターと同じように、スライスがオーバーラップするようにしてください。

ヒント! 最良の結果を得るには、15%以上のオーバーラップをお勧めします。

このためにテストカード( Output > Show Test Card ) を使用できます。テストカードをプロジェクターに表示し、プロジェクター上のイメージに、オーバーラップしているエリアで同じピクセルが表示されるまで、スライス同士を互いに向けて動かします。テストカードには数値が表示され、グリッド上で正しいスポットを探すのに役立ちます。

アウトプットの整列

アウトプット側では、プロジェクターが適切に整列できているか確認する必要があります。一番良い方法は、テストカードをもう一度投影しながら、各アウトプットをパースペクティブワープすることです。そしてグリッドが完璧に整列するまで、コーナーポイントを1つ1つ調節し続けることです。

ヒント! パースペクティブワーピングとは、スライスの4つのコーナーポイントの大きい方です。小さい方のポイントではリニアワーピングしかできませんので、くれぐれもご注意ください。

ブレンディング

そして、各スライスのエッジブレンディングを代わる代わるオンにして行きます。Resolume では自動的にエッジを中間部でブレンドします。まさに魔法です!

ファインチューニング

次の3つのパラメーターを微調整し、エッジを制御できます:

Gamma Red(ガンマレッド)Gamma  Green(ガンマグリーン)およびGamma  Blue(ガンマブルー)ソフトエッジオーバーラップエリアの、レッド、グリーンおよびブルーチャンネルの全体的な輝度をコントロールします。

Power(パワー): エッジブレンドカーブの傾斜をコントロールします。数が大きくなるにしたがい、フェードエリア中央でのカーブが急になります。

Luminance(ルミナンス): フェードの中心点の輝度をコントロールします。カーブの傾斜をさらに調節できます。

Gamma(ガンマ): フェードエリアの全体的な輝度です。

ブラックレベルおよびブライトネス補正

プロジェクターは光を投影しますが、真のブラックを投影することはできません(ブラックとは光が存在しないことですから)。

むしろ非常に濃いグレーを投影しているといったほうがいいでしょう。 

2つのプロジェクターがオーバーラップする場所では、問題が倍加します。ソフトエッジングでブラックアウトしているはずのエリアは、深いグレーの上に深いグレーを映写することになります。

その結果、オーバーラップしたエリアは「少し明るいグレー」となります。ブラックレベル補正とは、オーバーラップしていないエリアを少し明るくすることで、この差異を埋め合わせることです。

ヒント! ブラックレベル補正(Black Level Compensation)はアウトプットタブで使用できます。

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