グループ

グループが利用できるのはArenaのみです!

時折、いくつかのクリップがとりわけ相性が良い、ということがあるでしょう。その2〜3のクリップを適切なブレンドモードで融合させると、全く新しいコンテンツができます。こういったクリップを1本のフェーダーでまとめてコントロールし、1つのクリップを扱うのと同様にエフェクト移動やスケーリングができるとしたら、とても便利ではありませんか?

それを実現するのがグループです。

グループは本質的には、小さなサブコンポジションです。レイヤーをグループにし、それを1つの新しい大きなレイヤーとして扱います。

グループの作成

グループを作成するには、グループに追加する最初のレイヤーを選択し、右クリックして Group > New (グループ>新規)  を選びます。

するとレイヤーがグループに追加されます。そしてインターフェイスに反映され、レイヤーが少しだけインデントし、新規作成したグループに迎え入れられるのが確認できます。 グループパネルはレイヤーパネルの隣に表示されます。

レイヤーの追加と削除

ここでは、グループへのレイヤー追加および、グループからのレイヤー削除はとても簡単です。 レイヤー名のハンドルをドラッグして、グループにドロップしたり、グループから外に出したりします。

お忘れなく!グループは空の状態にはできません。空になることは、グループ自体が消失してしまい、設定したエフェクトやセッティングもすべて無くなることを意味するからです。ですので最後のレイヤーをグループから外に出す時には、それがあった場所に、Resolumeが自動的に新規の空白レイヤーを作成します。

もしメニューの方が使いやすければ、レイヤーメニューでも、レイヤーをグループから移動できます。

Group x (グループ x) - 別のグループがある場合、選択したレイヤーをそこへ直接移動します。

None(無し) - 選択したレイヤーをグループから削除します。

New(新規)- 新規グループを作成し、選択したレイヤーをグループへ追加します。


グループは、いくつでも必要な数だけ作成できます。



グループで起きることは、グループ内に限られる!

グループとは、小さなサブコンポジションとレイヤーのハイブリッドです。

グループには、コンポジションと同様の機能が多数あります。グループには、独自の小さなコラムトリガー、小さなマスタースピードスライダーおよびプレイバックコントロール、そして固有マスターバイパス、ソロおよびイジェクトボタンもあります。

もちろん、グループレベルでトランスフォーム、エフェクトおよびマスクをかけることもできます。

グループはレイヤーの機能もいくつか借り受けています。コラムトリガーの無視、ロックなど、グループ内のすべてのレイヤーに適用されます。

唯一の違いは、グループで起きるすべてのことは、グループ内に限られるという点です。

たとえば、グループコラムトリガーはグループ外部のレイヤーには作用せず、グループイジェクトボタンを押すと、グループでレイヤーをイジェクトするだけ、という点がわかりやすいでしょう。

もっとわかりにくい点もあります。

たとえばレイヤーを、グループ外部のレイヤールーターにルーティングすることはできず、もしグループが別のクロスフェーダーバスにある場合は、グループ内にあるレイヤーとクロスフェードはできません。
これによって、意図せずスペースタイムコンティニュームに穴を開けるようなことをせずにすみます。変わったことをしようとすると、そういった事故は起きてしまいがちだからです。

そして、あるグループをほかのグループに入れることもできません。パリの橋から落ちるバンの中で眠っているレオナルド・ディカプリオではないので。

グループブレンディング

グループは、まず真っ白なキャンバスのような状態でスタートします。

通常のレイヤーは、ブレンドモードと不透明度の設定にしたがい、その下層のレイヤーとブレンドされます。あるグループのレイヤーは、グループ内のほかのレイヤーとのみブレンドできます。

グループの1番目のレイヤーは、黒の透明バックグラウンドで、最初にレンダリングされます。下にはブレンドすべきレイヤーは存在しません。グループのほかのレイヤーは、この1番目のグループレイヤーの上にブレンドされていきます。

最終的な結果は、コンポジションにブレンドバックされます。グループはここでは、1枚のフラットなレイヤーになります。残りのコンポジションに対するミックス方法は、グループのブレンドモードおよび不透明度でコントロールできます。

グループの、アルファブレンドモードのデフォルトは不透明度100%です。

グループからスライスルーティングへ

グループは、アドバンスアウトプットのスライスへのインプットとしても使用できます。これにより、シングルスライスに対し複数のレイヤーをルーティングできます。

ここでは、グループのブレンドモードは使えないことを覚えておいてください。さらに、グループをスライスにルーティングすると、すべてのコンポジションエフェクトがバイパスされます。

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