取り消し

取り消し機能は、あなたを災難から守る、美しい守護天使のようなものです。 私たちはみな、"取り消し/やり直し"が何か、その使用方法も、よく知っています。

ですがResolumeはライブアプリケーションですから、"取り消し"機能について、正確に把握しておいた方が良いでしょう。

まず、 CTRL/CMD Z および CTRL/CMD-SHIFT ZはResolume のどの場所でも常に機能します。ですが、アドバンスアウトプットでは機能しません。

"取り消し"機能の新しい実力を感じたいなら、ツールバーにボタンがあります。それらが見えることで、あなたがどのような"取り消し"を実行したかが、短いメッセージで表示されます。

取り消しができるものは何か?

スライダーを動かして行うこと、ボタンのクリックや、ドロップダウンやメニューからの選択など、マウスでできるすべての動作です。クリップやエフェクトのドラッグのようなドラッグ操作、クリップやデッキ、レイヤーの再配置などが、取り消しの対象です。

基本的に、コンポジションの状態の変更は取り消しや、やり直しはできません。

"取り消せない"ものは?

Resolumeはライブアプリケーションですが、 MIDI、OSC経由でおこなった変更、何らかの外部入力からおこなった変更は、取り消しできません。

また、クリップのトリガーも取り消しできない動作です。間違って不適切なクリップがスクリーンに映し出されても、それを止める手立てはありません。

パラメーターオートメーションやオートパイロットトリガーなど、自動的に起こる動作も、取り消しができません。

スコープ

熱中していると、実際にどのような手順で作業したのかを覚えていないことがあります。その場合、”取り消し”で取り消されるアクションが何か、わからないということです。

ですからResolumeでは、せめて何を取り消したのかを表示できるようにしています。

クリップからエフェクトを削除したとしましょう。そして取り消しを押すと、 Resolumeはクリップを選択し、クリップパネルに表示します。その間すでに別のクリップへ切り替えていたたとしてもです。Resolumeは常に、あなたが取り消しをおこなったことによる効果を表示します。

その動作を別のデッキでおこなったのだとしたら、デッキを切り替えます。

鬱陶しく感じるかもしれませんが、一番困るのは、一連のクリップ群を追加した後で誤って取り消してしまい、取り消し操作をした時、あなたは別のデッキを見ていたために、そのクリップ群がどこに行ったのかわからない、といったことではないでしょうか。それって最悪ですよね。

スタック

"取り消し"および"やり直し"は、どこでもできます。アドバンスアウトプットでも、メインインターフェイスでも。

良いことに、上記は別々になっています。"取り消し"ヒストリーは継続して利用可能で、取り消しが可能です。ある場所の"取り消し"ヒストリーは、インターフェイスのその部分にいる時だけアクセス可能になっています。

ですからアドバンスアウトプットを開いている時は、そこでおこなった変更に対してのみ、取り消しをします。メインインターフェイスでおこなった動作の取り消しはしません。もちろん、あなたがアドバンスアウトプットを閉じてから取り消し操作をしたら、メインインターフェイスでおこなった変更を取り消します。

繰り返しますが、誤って取り消し操作をしたことを、だいぶ後になるまで気づかない、といった事態を避けるためのものです。