パラメーター
Resolumeではパラメーターですべてを制御しています。パラメーターには様々なシェイプおよびサイズがあります。
スライダー
何より重要なのはスライダーです。スライダーを使用して、特定の値を設定します。
たとえば、クリップのスケールはスライダーです。 スライダーは、スライダーエリアをクリックし、左右にドラッグして値を調節して使用します。
パラメーターを任意の値に設定するには、数値をクリックし、新規値を打ち込んでリターンキーを押します。
Dingetje
ヒント! スライダーをドラッグすると 「Dingetje」がポップアップします。 「Dingetje」とはオランダ語で "例のもの" や"あの小道具"という意味で、数値を素早く入力でき、大変便利です。また、「Dingetje」の左右の矢印をクリックすると、 数値を一定の量ごとに増減できます。
私たちは、このUIエレメントのことをオフィスでもコード内でも、実際に「Dingetje」と呼んでいます。
Math
数値を入力しながら計算を実行することも可能です。例えばクリップのX位置を設定する場合、1920を正確に三分するには、シンプルに"1920 / 3"とタイプします。するとResolume側で計算してくれます。
計算機を使わずに正解の640を導き出せるのは、きっと長年VJをしている方でしょう。
コンパウンドスライダーズ
スライダーのいくつかはコンパウンド・スライダーで、さらにスライダーを展開できるようになっています。 例えばローテーションスライダーは、デフォルトではセンターでイメージを回転しますが、Rotation X、 Y および Zに拡張でき、3D空間のあらゆる軸による回転が可能になります。
スライダーをデフォルト値に戻すには、シンプルにスライダーまたはパラメーター名の上で右クリックします。
トグルボタン
トグルは何かをオン/オフする際に使用します。 レイヤーの大きな"B"および"S"ボタンがトグルです。両コントロールは、レイヤーの可視性を制御します。 "B"は'バイパス(Bypass)'または'ブラインド(Blind)'を意味し、レイヤーをオフにします。 "S"は'ソロ(Solo)'を意味し、他の全レイヤーをオフにします。
各エフェクトに個別のバイパストグルはありません。
トグルには、小さなボックスに印を付けるタイプのものもあります。例えば、フリップエフェクトには"Horizontal(水平)"と"Vertical(垂直)"のトグルがあり、イメージをフリップする軸を制御します。
イベントボタン
イベントボタンは、いくつかのアクションをトリガーするボタンです。
各レイヤーの左端にある大きな "X" がイベントボタンです。 クリックすると、現在プレイしているクリップをレイヤーからイジェクトします。 すると次にあなたがもう一度クリックするまで、"X" の表示は小さくなります。
時々、イベントボタンを持つエフェクトを目にすることでしょう。例えば "Cube Tiles" エフェクトには、キューブのタイル配分をランダムに再アレンジする、ランダマイズと呼ばれるイベントボタンがあります。
突き詰めれば、クリップトリガーもイベントボタンの一種と言えます。 またトグルと考えることもできるでしょう。どちらかに決めるのがとても難しいボタンです。
ラジオボタン
ある種のボタンはグループになっています。 それを"ラジオボタン"と呼びます。
ラジオボタンのグループでは、1度に有効にできるのはボタン1つのみです。選択肢のいずれか1つをクリックすると、それ以外のボタンは自動的に選択不可能となります。
このボタンは1940年代のラジオの操作を彷彿とさせるため、私たちはラジオボタンと呼ぶことにしました。私たちは年配ですから。
例としてわかりやすいのは、クリップのプレイヘッド コントロールでしょう。クリップの再生、逆再生、一旦停止、ランダムなフレームにジャンプする等の動作を設定します。
ほかの例としては、各レイヤーに実装されている"Autopilot" があります。
ドロップダウン
ドロップボタンで、表示された選択肢の中から希望のものを選択します。
各レイヤーに装備されている"Blend"ボタンでは、非常に膨大な選択リストが表示されます。
またクリップも、いくつかの異なる再生モードをドロップダウンボタンで切り替え可能です。
カラー
ビジュアルパフォーマンスにおいて、色彩は大変重要な要素です。 最重要と言っても良いかもしれません。
Resolumeでは、きめ細かいカラー調節が可能です。 Resolumeでは、カラーを使用している場所にはどこでも、特別にUIアイテムが表示されカラー設定ができます。
カラーピッカー
デフォルトでは、標準的なカラーピッカーが表示されます。 マウスを動かし、お好きな色に設定してください。
アイドロッパー
また、アイドロッパーもあります。Photoshopをご使用になったことがあれば、アイドロッパーの働きはお分かりでしょう。ですがあなたが1982年からタイムトラベルをしてきたと仮定して念のため解説しますと、アイドロッパーの上でマウスを動かし、任意のカラーをサンプルします。これにはアウトプットモニターも含まれます。そして実際のアウトプットも含まれます。
カラーの選択をしない場合は? ESCを押して、アイドロッパーモードを終了します。
RGB / HSB Sliders
カラーを数値で設定する場合は、RGB または HSBスライダーを使ってカラーリングできます。これらのモードでは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、または色相(Hue)、彩度(Saturation)および明度(Brightness)の数値を調節してカラー設定できます。 スライダーを使用すると、パラメーター アニメーションの活用や、アルファ値スライダーが利用できるなどの利点があります。
パレット
カラーパラメーターでは、パレット表示も選択可能です。 パレット上にお好きな色を並べることができます。
パレットにカラーを追加するには、シンプルに、プレビューからパレットの空のスウォッチにカラーをドラッグします。
スォッチを右クリックすると、さらなるオプションを利用できます!これらのオプションをご覧ください!
スウォッチを現在のカラーでアップデートしたり、消去したりできます。
また、パレット上のすべてのスウォッチを消去したり、デフォルトで置き換えることもできます。
ソートおよびフリップでは、選択したフィルターでスウォッチを並べ替えます。
ヒント! ソートおよびフリップが便利なのは、整理整頓のみではありません。カラーライズエフェクトのモードパラメーターをパレットに設定し、パレットをブライトネス(明度)でソートすると、AEのColoramaに勝るとも劣らない、美麗なルックスになります。
パレットプリセット
パレットには自身のプリセットが装備されています。右端にある小さな”P”ドロップダウンメニューよりアクセスします。もちろん、下端の"Save and Manage..."(保存と管理)より、ユーザー自身のプリセットを追加することが可能です。
有効化と無効化
UIに表示されているコントロール類が多すぎると感じますか?任意のモードをクリックすれば、表示をオフにできます。全てをクリックオフして、ミニマリズムを極めることもできます。
アクセスの必要が生じたら、1クリックで再表示できます。
コントロール
何通りかの方法でパラメーターのオートメーションが可能です。 詳しくは、パラメーター アニメーションの章をご参照ください。